Edith Piaf - La Foule

世の中がどんなに腐っていようと、いつも心に素晴らしいものを抱いていたい。
そしてその素晴らしきものたちは生まれた瞬間から永遠の命を授かり、時を超え、存在し続けてくれる。今日はEdith Piafさんの残してくれたものに感謝。

Edith Piaf - La Foule (エディット・ピアフー群衆)

私は、祭りの日の熱に浮かされた町を思い出す
太陽の下で喜びに息の詰まりそうな町を。
音楽に混じって、叫び声と笑い声が聞こえた。
それは私のまわりで爆発し、はね返っていた。
私にぶつかってくる人達の中にまぎれ
私は麻痺し、痛めつけられて立っていた。
そして、ふり向いた時、彼は後ずさりしたが
私は人に押されてその腕の中に抱かれた。

 
 
群衆に押され
引きずられ
引っぱり廻されて
私達はぴったりと押しつけられ
一つになってしまった…
そして人波が、ごく自然に
二人を結びつけたまま押して行き
そして私達をうっとりと酔わせ、幸福にしてくれた。 
 
群衆に
ファランドールを踊り狂う群衆に混って
私達の手は、しっかり結び合っていた。
そして時には押し上げられて
からみ合った私達は宙に浮き
また一緒に地面に足をつけるのだった。
うっとりと酔いしれ、幸福な気持ちで。


彼がほほえむと、嬉しさが
身体にしみ、心の奥でまた湧きあがった。
けれど突然私は、笑い声の中で叫んだ
群衆が、私の腕の中から彼をもぎとった時。

群衆に押され
引きずられ
引っぱり廻されて
私達はだんだんと離れていく…
私は抵抗し、もがいたが
私の声さえ
他の人の笑い声に消されてしまう。
私は叫んだ。悲しくて
怒りにふるえて、そして泣いた。

群衆に
ファランドールを踊り狂う群衆にひきずられ
私は遠くへ連れて行かれた。
私は、手を握りしめ
群衆を呪った。その群衆は
私に彼を与えておきながら奪ったのだ。
そして、その彼には二度と逢えなかった。
(訳 橋本千恵子)
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by EDDIE-LEGEND | 2009-08-19 04:09 | MUSIK
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